苦労して取得した資格は転職チャンスを与えてくれる場合が多くなっています。簡単に取得できるようなものは、何も役に立たないことが多いのですが、他の人に差をつけられるようなものを持っていれば、かなりチャンスは広がるのです。

転職する時に有利な資格とは

特に若い頃は、資格の取得を機に仕事を得られることも多くなっています。もちろん、資格を持っていても、転職をすることは簡単ではありません。しかし、数多くの求人に応募していけば、いつかはチャンスを得られることでしょう。とはいえ、未経験の場合には、いくら難関資格を持っていたとしても、待遇的には期待できないので、この点は覚悟しておいた方が良いです。

難関の国家資格や難しくて有名な資格を取得して、新しい職種につく人も多くなっています。年齢に関係があまりなく、転職のチャンスを与えてくれる資格は、運転免許やインストラクターなどのものに多くなっています。具体的には、バスの運転手や日本語教師、ヨガインストラクターなどは、比較的高齢でも転職に成功しやすいです。ただし、日本語教師やヨガインストラクターは、パートタイムの求人が多く、専業でやっていけない場合も多くなっています。日本語教師は海外勤務を覚悟すればチャンスがとても多いです。しかし、発展途上国の勤務が多く、給与はとても低いことが多くなっています。

卒業証明も立派な資格になる

明確な資格がないという業界や職業もありますが、関連する資格を探したり、その学校を卒業することも立派な資格となり得ます。例えば、とりあえず職種を限らずにファッション系の職業に就きたいとします。その場合、資格としてはカラーコーディネイターなどが関連しそうな資格として考えられますが、ファッション系の専門学校を卒業していた方がスキルの証明にもなりますし、業界への道も開けてくるでしょう。最近では、日本ではじめてのファッション大学として国際ファッション専門職大学も開校しました。専門職大学を卒業すると大卒と同じ位置づけになります。ちなみに、2年制以上の専門学校を卒業すると「専門士」の資格、4年制以上の専門学校を卒業すると「高度専門士」という資格を得ることができます。一方で、大学は「学士」、専門職大学も「学士」の資格を得ることができます。専門職大学の卒業資格は、大卒と同じなので、専門学校とはまた違うスキルの証明になるでしょう。しかし、ファッション業界で大事なことは資格ではなく、人脈作りとセンス・スキルの育成ですので、あくまでも本質を見落とさないようにしましょう。

ファッション業界で役立つ資格

先ほど、ファッション業界ではセンスとスキルが大切とご紹介しました。そういった、センスとスキルは、資格の勉強をする中で得られるものでもあります。それでは、ファッション業界に転職する際に持っていると便利な資格をご紹介します。

ファッション業界の花形と言えば、ファッションデザイナーでしょう。ファッションデザイナーとして活躍したい方が持っておくのにオススメな資格は以下の通りです。

・服飾士
服飾士は、ファッションにおける、色使いや着こなし方、素材やデザインなど、服飾に関連する基礎知識を持っている人に与えられます。試験では、ファッションやアパレルの基礎知識を問われる問題が多く出されます。

・ファッションデザイナー認定
ファッションやアパレルなどのアイテムの名称や形、機能、デザインなど、ファッションに関する幅広い知識を持っている人に与えられる資格です。在宅で受けることができるため、気軽に受験することができます。

・パターンメーキング技術検定
パターンとは、衣服を作るための型紙のことを指します。パターンメーキング技術試験は、パターン技術を習得している人が受験し、3~1級の資格を与えられます。パターンは服の構造を理解していないと制作できないため、デザイナーが持っているととても便利な資格です。

今回は、3つ紹介しましたが、紹介した以外にも、持っていると有利になる資格がたくさんあります。とはいえ、全部資格を取得するのは大変でしょう。まずは、自分がファッション業界で目指す職業がどんなスキルを求められているのかを調べます。まずは、そのスキルに応じた、必要な資格から取っておくと良いでしょう。資格はあるのとないのでは、有利さが違います。ぜひ、積極的に資格を取ってみてくださいね。

更新日:2021/11/18