旅行業界と流通業界に共通して有利な資格が、語学系です。前者の業界では、ツアーコンダクターや世界遺産検定、ホテル実務技能認定試験、後者の業界では通関士や貿易実務検定などもありますが、両業界とも、海外との関連が高く、実際に英語などでの商談も多いだけに、語学系の試験で高いスコアや級を保持していると有利に働くことが多いです。

通関士など、特定の業界で必要性が高いものに加えて、語学系のスコアのアップを目指しておくと就職や転職、さらに入社後の配属や査定などでも有利になることが多いので、これらの分野から検討し始めるのが賢明と言えます。

これらの業界では、実際のやり取りをメールで行うことも多いため、TOEICでは、ライティングの方も受ける価値があると言えます。メールの場合には、短時間で簡潔かつ正確に業務連絡を行えることが望ましいため、通常のTOEICを受験する過程で読む力を測ると共に、ライティングの方も受験することで学習のモチベーションを上げることが出来ます。これらの業界を志望する人たちは、もともと語学や国際関係に興味がある人が多いことを考えると、他の業界よりも少し高めのスコアを狙っておくと更に有利になります。