2020年の東京オリンピックに向けて、直接・間接的にさまざまな形で建築ラッシュが続いています。特に2018年~2019年がピークに達するであろうことが過去のオリンピック(ロンドン五輪等)の傾向からもささやかれていますが、実際に建築施工管理の転職情報を見ると、転職市場には施工管理職の求人が多数掲載されているようです。
求人は多数ありますので、転職によってキャリアップするにはここ1~2年は最適なタイミングともいえるでしょう。しかしながら、ただ転職活動をするというだけではキャリアアップにはなりません。転職を視野に施工管理技士の資格を取得してみてはいかがでしょうか?もしくは既に資格取得に励んでいるがなかなか合格できないという方も、本記事を読んだ上で再度受験してみて下さい。多少なりともお役立てになれば幸いです。
まず、施工管理技士は国家資格になります。建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6種類、さらにそれぞれ1級と2級と分かれており、いずれも工事現場における施工全体を管理、監督するための主任技術者として認定された資格です。試験自体は四択のマークシート方式の学科、記述式の実地試験の2種類があります。学科の合格ラインは60%程度、建築学や施工管理法、法規などの知識が問われます。実地は施工管理の問題が出題されます。実地試験については40%前後しか合格できないと言われる狭き門です。
自習をするのであれば、参考書やテキストを決めた1冊を何回も繰り返し解くようにしましょう。出題傾向は掴みやすいはずなので、あれこれと手を出すよりも一冊をやりこむ方が効果的です。最近では、これらの参考書に加え、アプリを利用して勉強するのが流行りです。アプリならば、隙間時間にもみっちりと勉強することが可能です。
実地試験対策としては、大規模工事経験の乏しい中小企業勤務の方などはスクールに通うといいでしょう。学科試験は合格後一年間免除になりますので、その期間を使う人が多いようです。
試験自体も受験資格が厳しいため誰でもすぐに受けられる試験ではありませんが、資格保有者の求人は、土木建設現場以外にも増えているようですし、何より待遇面でも期待できるようになりますので一念発起して資格取得に務めてみてはいかがでしょうか。