転職市場においては、しばらくの間ずっと売り手市場が続いています。中でも人員不足が問題となっている医師は引く手あまた。とはいえ、誰でも理想の職場に転職できるとは限りません。成功させるためには、対策を万全にした上で転職活動に臨む必要があります。

まずは自分の中の希望条件を決めましょう。特にエリアは大事です。それぞれのエリアで医師の募集状況は変わってくるので、情報をきちんとキャッチして転職活動に活かすようにしましょう。例えばこちらに掲載されている福岡の医師転職情報のように、全国各地の特集を組んでいるサイトなどを使った情報収集がおすすめです。

ある程度の条件を設定した上で、こちらの希望と医療機関が求めている医師像がうまくマッチすれば転職活動は高確率で成功します。ここで押さえておくべきなのは「その医療機関が医師に何を求めているか」ということです。一口に募集といっても、辞めてしまった医師の欠員補充、規模拡大のための増員、新しい科目の立ち上げなど、その背景はさまざま。医師を採用する理由次第で求められる人物像も変わってくるので、文脈から募集背景を読み取りましょう。

求める人物像が見えてきたら、次は自分の取得資格やキャリア、これまでの診療体制や自分の立場、積んできた症例などのスキルや経験を棚卸します。これらの実績が、自分が期待されている役割を果たせる人材であることの裏付けになるからです。なお、科目の立ち上げや院長職の場合はマネジメント経験も求められます。分かりやすいよう、過去の実績を一覧にしてまとめておくといいでしょう。

そして、面接において重視されるのはコミュニケーション能力。とはいえ、「明るい」「ハキハキ話す」といった画一的かつはっきりした合否基準に基づいて選考される訳ではありません。医師に求められるコミュニケーション能力は、専門科目や外来・病棟などの職務内容によって変わってきます。そのため、面接では上司や同僚、患者との相性を見るという側面が強いようです。ここで大切になってくるのは自然体で挑むこと。採用されたい一心であまりにも自分を着飾りすぎると面接時と就職後のギャップが激しくなってしまい、お互いに得しません。一緒に働いてみないと本質までは分からないというスタンスで面接をしている医療機関も多いので、リラックスして臨むのがポイントです。採用側の目線も頭に入れ、希望通りの転職を実現しましょう。